日本国(にっぽんこく・にほんこく)、通称日本は、ユーラシア大陸東端の日本列島を主な領土とする東アジアの島国である。
概要
日本は、アジア(ユーラシア大陸)の東方(欧米から見れば極東)にある4つの弧状列島(千島列島、日本列島、琉球列島、伊豆・小笠原列島)から成り立っていて、太平洋の西部にある島国である。
日本海を挟んでロシア、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、大韓民国(韓国)と隣り合い、東シナ海では中国大陸および台湾島、南側で太平洋〈フィリピン海〉を隔てて米領北マリアナ諸島と隣り合っている。
典型的な工業国として、GDP(MER:
ドル時価換算)で世界第2位に位置する経済大国である。1975年の第一回先進国首脳会議からG8(当時はG6)の一翼を担い、世界経済に強い影響力をもち、国際社会における経済支援等において担う役割と責任は非常に大きい。
第二次世界大戦後に成立した日本国憲法を最高規範として、司法・行政・立法の三権が分立する(三権分立)法治国家である。日本の国家理念ともいうべき立憲主義は、国民主権、それに基づく基本的人権の尊重、平和主義、の三つを基調としている。
日本国の国家元首については、日本国憲法で「天皇を日本国と日本国民統合の象徴とする」と表記されているため、元首に対して法的に明確な定めがない(国内の慣例、海外等の対応から天皇を事実上の元首と見る向きがあるが、論争がある)。
歴史では天皇が国家権威の中心(君主)であり続け、世界的にも長い王朝と歴史を包含する皇室制度をもった国家である。現行憲法は天皇の国家象徴を規定しており、現在の日本は立憲君主制である。 |
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2007年3月6日に、BBCが27カ国で実施し、12カ国の印象を尋ねる世論調査結果が公表され、日本はカナダ、ヨーロッパ連合、フランスと並んで最も好影響を与えている国と見られているとまとめた。
地勢的には、島国であり、海上交易・漁業ともに盛んな海洋国家でもあり、地政学上は典型的なシーパワーに分類される。内海をふくむ領海、排他的経済水域などの水域面積は約447万平方キロメートルであり、これは国土面積の11.7倍である。
国名
国号(正式名称)には通常「日本国」が用いられる。憲法の題名として「大日本帝国憲法」及び「日本国憲法」の表記があるが、条文で「国号を日本国と称する」などと直接かつ明確に規定した法令はない。「日本」の国号が成立する以前は対外的には「倭国」または「倭」と書かれ、国内的には「やまと」と読まれた。さらに古くは実に多様な名があったらしく、「大和」、「葦原中国」または「豊葦原千五百秋瑞穂国」、「中国」、「豊葦原中津国」、「豊秋津島」、「大八洲」、「磯輪上秀真国」、「細矛千足国」、「玉垣内津国」、等さらに多くの別名があった。漢文由来の異称も、中国大陸の扶桑蓬莱伝説に準えた「扶桑」、「蓬莱」という呼び方をはじめとして、「東海姫氏国」、「阿母郷」、「日下」、そのほか多様である。対外的にももっとも一般的な通称だった「倭国」は、7世紀頃に「日本」と改名されたと考える説が有力である(異説もある)が、当時は国内での読み方は「倭」でも「日本」でも、ともに「やまと」であり、国内的には表記の変更にすぎなかったと考えられる(「日本」という名詞は、正式国名として採用される以前には、「扶桑」、「蓬莱」、「東海姫氏国」、「阿母郷」、「日下」、などと同様の語だった)。「ひのもと」という読み方は後に起こった。「皇朝」はもともとは中原王朝の天子の王朝をさす漢語であるが、日本では天皇王朝をさす漢文的表現として使われ、国学者はこれを「すめみかど」または「すめらみかど」等と訓読した。「神國」、「皇國」、「神州」、「天朝」、「天子國」(國は国の旧字体)などは雅語(美称)としての「皇朝」の言い替えであって、国名・国号というようなものではない。「本朝」は「我が国」というような意味であってこれも国名ではない。江戸時代の儒学者などは日本をさして「中華」、「中原」、「中朝」、「中域」、「中國」などと書くことがあったがこれも国名ではない。「大日本」と大とつけるのは、国名の前に大・皇・有・聖などの字をつけて天子の王朝であることを示す中国の習慣からきている(「有漢、皇魏、聖晋、大宋、大清、大韓」等)。しかし、「おおやまと」と読む場合はそれとは関係ない古称の一つである。「帝國」は、もとは「神國、皇國、神州」と同様であったが、近代以後は"empire"の訳語として使われる。古代においては王国を束ねる盟主の意味があり、天子は一人であるとする中原王朝の反発を招いたほか、朝鮮半島の王国もこれに抗議した。しかし本来は「山城国」など、日本六十六州の帝であり、主に中原王朝からの自立の意図でも用いられた。「帝国主義」の語はカール・マルクスの亡命先である19世紀の覇権国家・大英帝国の意味であり、日本をそのような超大国と解するのは誤解を伴う部分もある。明治時代から第二次世界大戦後までの国号は様々に変遷しており、従来の日本、日本国のほか大日本帝國、大日本國、日本帝國なども用いられ、端的に表す場合は単に「帝國」とも略された。戦後は主に「日本」或いは「日本国」でほぼ統一されている。但し日本公式の印鑑である「国璽」は明治時代に作製された「大日本國璽」が使用され続けている。 |